H様邸の工事契約です。
設計完了から2か月かかってここまできました。
スムツクは設計事務所なので、工事はやりません。
工事は工務店さんや建設会社さんへ依頼します。
設計、施工の両方をするリノベーション会社さんもいらっしゃいますが、
それぞれのやり方でメリット、デメリットがあります。
工事の依頼先を決めるため、3社にお見積もりをお願いしました。
担当者の方に現場へ来ていただき、私から設計内容を説明します。
大事なのは同じ条件であること。
図面はできるだけ詳細に作りこんでいます。
ここがあやふやな内容だと見積もりをする人によって、
捉え方が違ってきます。
そうなると正しい比較検討ができません。
お見積りが出来上がってくるのに1ヵ月程度かかります。
各社揃ったところで比較検討させていただきます。
相見積もりをすることで金額の客観性がもてます。
例えば一社に決めてから見積もりをとってみても
比較するものがないので、適正価格なのかが検討つきません。
特にコロナ渦で材木など価格が不安定で、これが適正価格なのか判断できない状況です。
時間と手間はかかりますが、相見積もりすることがベストな方法だったと
H様も私も振り返って思うところです。
一番安い見積もり=依頼先ではないです。
担当者さまとH様の相性が大事です。
この先20年以上住み続けますので、メンテンナンスもでてくるでしょう。
長いお付き合いとなりますので、私以上にお客様との相性が大事になってきます。
また、熟練した職人さんほど人件費は高くなるのは当たり前です。
材料費は同じものなら安いにこしたことはないですが、
工賃は安過ぎず、適正な価格であることが大事です。
今回依頼させていただいた会社さんは3社とも誠実に対応をいただきました。
担当者さんとの相性はどなたでも問題ないように感じました。
次に見積もりですが、1社さんは一式表示が多く適正価格か判断できず、お断りをさせていただきました。
例えば大工工事で天井下地組30万円と表示があるとします。
一式表示はそのまま『天井下地組30万円』と見積に記載があります。
これに対して材工表示は『天井下地材料15万円』『天井下地組み手間15万円』と分けた表示になります。
これなら大工さんの工賃が明確です。
材料は安く、工賃は適正価格がここで判断できます。
一式表示ではこれが不明確なのです。
2社さんどちらにお願いするか迷いました。
最後はH様との相性を見て決めることとしました。
相見積もりするデメリットもあります。
例えば、そもそも相見積もりを受け付けない会社さんもいらっしゃいます。
自社の施工技術に自信があって価格競争なんてしないというわけです。
そういった施工技術の高い会社さんに接点を持てなくなるのはデメリットです。
今回依頼することに決めたのは、逗子の老舗工務店キリガヤさん。
担当の上原さんと初めて会ったときにこう言われました。
『是非相見積もりしてください。
他社さんと比べてお客様にも納得していただいたうえで依頼して欲しいです』
自社の施工技術とそれに対する金額に自信があってこその言葉ですね。
見積書を見てもそれを感じました。
本当に素敵な会社さんと出会えました!
H様のご厚意により、ご本人が書いているブログを「お客様の声」としてご紹介させていただくことになりました。
H様のブログ 【マンションリノベで「海の家」をつくる】 こちらをぜひご覧ください。