Ｈ様のご厚意により、ご本人が書いているブログを「お客様の声」としてご紹介させていただくことになりました。
6月26日、９回目の打ち合わせ。
今回も前回に続き、山崎さんに館林から横浜まで来ていただき我が家にて。
設計図面は遂に20枚となり、3mのキッチンの腰壁のタイル貼りの詳細図や、暖炉の造作の図面、玄関手洗いの造作図面などが加わっていた。
なるほど。こんな風に、タイルをどうズラして貼るかまでを設計士は図面で指示をするんだな、と改めて感心。
３Dのパース画像も素晴らしいが、こういう図面はやはり本当に繊細で美しく、好きだなあと思う。
夢のエタノール暖炉を仕込む壁面造作も、大工さんが現場でリーズナブルに造れるよう考えてくれた結果が（詳しくはわからないが、きっと）、この図面には表現されているのだろう。
妻の希望から始まった玄関ホールの手洗いも、コストカットのためにIKEAを使いながらもそうと見せない木工事を、現場の造作で安価に実現する工夫がここには（詳しくはわからないが、きっと）ある。
「生まれ変わったら建築家になりたい」と、20年前に最初の家づくりをした時から思っていたが、細かいようで根っこのところが雑な僕には無理だなと、やはり思わざるを得ない。
建築家になるのは諦めよう。生まれ変わったら、既製品を買うのでない家づくりが２〜３回できるくらいに、他の仕事でせいぜい頑張ることにしよう。
さて、これらの図面の後に、山崎さんが見せてくれたのは施工業者の候補リスト。群馬の山崎さん懇意の施工業者はさすがに湘南の案件は無理なわけで、ここからこの図面を元に造ってくれるパートナーを探さねばならない。
僕らの厳しい予算と合致する見積もりで合意でき、何より、山崎さんとここまで詰めてきたこの部屋のデザイン性を実現してくれる人たちを探さねばならない。
でも、どうやって？
ここから、山崎さんがネットで絞り込んだ６社ほどに対し、一社ずつ電話をして交渉していくのだそうだ。
そう、僕が社会人になって数年やっていた、知らない先への「飛び込み営業」だ。山崎さんにまさか新規開拓の電話営業までさせることになるとは、依頼する時には思っていなかった。
生まれ変わっても、やはり建築家にはならないようにしよう。
