DIYでつくる家
わたしたちの家はほぼDIYで作られています。
予算がないというのもありますが、一番はリノベーションを楽しみたいという思いからでした。
実際やってみての感想ですが、これが本当に楽しかったです。
オーバーに聞こえるかもしれませんが、こんなに楽しいことがあるのかと、感動がありました。
わたしたちが設計するリノベーションではDIYで家つくりに参加していただくよう、提案をしています。
例えば、フローリング。
ほとんどの場合、無垢材を使うようにしています。
本物の木の質感、匂いは部屋の一番のインテリアです。
無垢材は1~2年に1回メンテナンスの塗装が必要になります。
これをすることで長く経年変化を楽しみながら使うことができます。
ただこれをプロに依頼すると3万円程度費用がかかり、依頼を先延ばしにしがち。
これが自分で塗装できれば塗料代だけで済みます。
やり方は難しくないので、一回覚えてしまえば身に付きます。
壁や天井は塗装仕上げを提案します。
塗装なら傷つけた補修も自分で簡単にできます。
どこか一部屋でもいいので、DIYで塗装してみると塗装技術が身に付きます。
欧米では住宅の流通の8割が中古住宅です。中古住宅のほうが新築よりも価値がある、それを支えているのはDIYです。
家主がDIYで定期的にメンテナンスすることで家の健康を保ち、経年変化で味わいのある家へと育てていきます。
新築にはない味わい深いものです。
空き家が社会問題となっていますが、これを解決するひとつの方法がDIYだと思います。
DIYで家を長く使えるようにし、自身で手を加えることで愛着も持ち、長く住むことができる。
こどもがいれば是非DIYに参加して下さい。
DIYからモノを大事に育てるこころを学んでほしいです。