キッチンが家の中心
あなたの理想の家で、1番楽しいと思う『場面』は何ですか?
と聞かれたら、何を思い浮かべるでしょうか。
私はこんな場面が浮かびます。
食べたいものを思い浮かべて、出てきたものに必要な食材をベルク(近所のスーパー)へ買いに行き、
料理して、家族みんなで美味しく食べるシーン。
特にお昼ごはん。昼からお酒と共においしいご飯なんて最高!!
料理をつくることが大好きで、キッチンにいる時間が長く、家族団らんもほとんどがダイニングという暮らし。
それならキッチンとダイニングを中心にした家がいい。
吹き抜け下の自然光が明るいダイニングに向かって、オープンなキッチンという配置です。
温かみのあるモルタルカウンター
モルタルは1番好きな素材です。
壁の仕上げとキッチンのカウンターで使いました。
コンクリートの打ち放しはフラットで冷たく尖った強すぎる印象です。
しかし同じセメントグレーでもモルタルを小手で塗ると無機質な素材が人の手で有機質のような温かみを帯びます。
この質感が好きです。
モールテックスやデコリカといった特殊モルタル材も流行ってきており、リノベーションでは人気の素材となっているようです。
DIYがやり易いのも魅力です。
ホームセンターで材料が揃いますし、混ぜて塗るだけのシンプルな作業です。
コテの扱いは多少難しいですが、すぐに慣れます。
モルタル塗りワークショップを開催しましたが、小学生でも十分塗ることができます。
もちろん左官屋さんのように綺麗に塗るには10年以上の修業が必要ですが、汚くてよいのです。
コテむらがあるほど味があって、温かみのある仕上がりになります。
デメリットは亀裂が入ることです。
この亀裂をクラックと呼ぶのですが、普通セメントと砂、水を混ぜただけのモルタルですと必ずこのクラックが発生します。
そこで接着増強剤といった混和剤とポリマーセメントを混ぜたモルタルを使い、クラックが発生しにくいモルタルとしています。
専門的な話になりましたが、ホームセンターで気軽に買える材料です。
この壁には昭和電工建材のハイモルスーパー#10を使っています。
金額も高くなくないので、気軽に扱えます。
ただ、100%クラックが発生しないようにするのは難しいです。
壁にクラックはでませんでしたが、キッチンのカウンターでコンロ周りにでました。
ただこれも表面を硬化させる塗料を塗れば、染み込みを抑えられるので問題なく使えています。
モルタルと相性がいいコンロ
リンナイ ドミノ式コンロ RD321G10S/RD311G10S/RKD321G10S
モルタルカウンターに合わせるならこれしかないと、一択で選びました。
ガラストップのグレーがモルタルと相性抜群と気に入っています。
ガス口3つとIH口2つの構成です。
魚焼きグリルがないので、全面がすっきりなのが良いです。
ドロップインコンロという種類になるのですが、いま人気のようですね、雑誌などでよく見かけます。
今まではガスコンロしか使ったことがなかったので、IHの使い勝手など実感したものをまたレビューしていきます。
IHはなんといってもフラットなのが良いですね。清掃性が抜群です。
短所があります。
3体構成になっているので、継ぎ目が2か所でてきます。
ここが汚れの弱点になりそうです。
これも使いながら様子をみてみたいと思います。
ステンレス仕上げの水栓
セラトレーディング リベロ KW0231103S-700
水栓はクローム仕上げが多いのですが、これはステンレス仕上げがあったので選びました。
セラはTOTOの上位機種ブランドで、トヨタでいうレクサスです。
ステンレス仕上げに拘りたかったので、価格が高いのですが選びました。
金額かけて拘るところと妥協をバランスよく調整しています。
使ってみて感じた短所は、水撥ねが比較的おおきいことです。
「泡抹」といってメーカー説明では「やわらかく手を包み込むような気泡を含んだやさしい吐水で、キッチンカウンターへの水はねを抑えます」とあります。
ただ実際、水撥ねが大きいなと感じています。
シャワー吐水に切り替えができる水栓も良かったかなと思います。
機能も見た目も最高なステンレスシンク
シゲル工業 JSM-K-3F
機能性シンクで使い勝手よく、とても気に入っています。
まず見た目ですが、角の丸みが小さいのが特徴です。
従来のシンクはここが大きく、丸みがあって苦手でしたが、これはほぼスクエアな見た目でカッコいい。
鋭角に曲げたステンレスシンクもありますが、こうなると清掃性が悪くなり、角が汚れ溜まりになります。
ちょうどよい角の丸みが他にない、大きな魅力だと思います。
また、アクセサリーが豊富で水切りカゴやサポートプレートといった機能をプラスできます。
シンク側面にレールが2段あって、これに引っ掛けて使います。
可変性が高く、とても便利です。
これは本当にオススメです。
ツヤ感を出すレンジフード
アリアフィーナ フェデリカFDEL-952
整流板部分の厚みが30㎜と薄く、見た目がシャープできれいだと思います。
ノンフィルターで清掃性も高いです。
ツヤの扱いには特に注意をしています。
基本的には、ツヤを抑えた内装で全体をまとめていくように考えています。
ピカピカ、テカテカした家は落ち着かないので、苦手です。
ただ、全てをツヤ消しにしてマットなものにしてしまうと、野暮ったい雰囲気になります。
そこでツヤのあるアイテムをワンポイントで配置するようにしています。
例えばこのレンジフードでいうと、ちょうどよいと思えるツヤ具合のステンレス仕上げを選んでいます。
鏡面タイプ(グランドピアノのようなツヤ)も選べますが、それではツヤが強すぎます。
また、オーダーカラーでツヤ消しのトープという選択もありますが、これではツヤが低すぎる。
ここでは程よいツヤが欲しく、それがステンレス仕上げでした。
特に水回りは清潔感も出したいので、程よいツヤがあると好ましいです。
水洗もステンレスで合わせ、ガスコンロIHはガラストップとしツヤをだしています。
ツヤのないモルタルと木の中にこの程度のバランスでツヤが入ると綺麗に納まります。