山崎さんとプロ対プロの面談が3社と行なわれて数週間。8月2週目から中旬にかけて、3社からの見積書が上がってきた。
まずはS社のPDFが山崎さんから転送されてきた。
山崎さんとの面談で聞いていた期日より1週間以上早くて、僕も「来た!」とトキめいた。
呆然。
こんなに出せるわけない。
山崎さんから総予算は聞いているはずなのに、5割以上高かった。
すぐに見積書を分析した山崎さんが言う通り、かなりざっくりとした見積であり、色々と盛っている気もした。
本来なら山崎さんとS社さんとの三者面談の第1社目となるはずだったが、さすがに希望予算まで縮むものでもなさそうだし、見積の出し方からも気持ちよく組める相手ではなさそうだという山崎さんとの共通見解のもと、打ち合わせの予定は入れずホールドすることに。
いやー気が重くなってきた。
S社の見積もりに意気消沈した僕に、山崎さんは「残りの2社を期待しながら待ちましょう」と慰め(笑)てくれていた。
A社から、お盆休みにもかかわらず届いた見積書。
確かにS社とはまったく各要素の値付けが違う。
そしてその数時間後、3社目のK社からも見積が届いた。
結果的にこの後、山崎さんと共にK社に訪問し、見積を精査した結果、この会社に決めることになる。
訪問の前には、それでも予算に遠かった見積書を山崎さんと睨めっこしながら、2回にわたるZOOMによる「予算削減会議」を経て、かなり真剣な議論があったのだが、それはまた別途。
しかし、やはり今回の設計と施工を分けるスタイルでよかったなと思う。
物件の取得からリノベの設計から施工までワンストップでどうぞ〜という会社では、こうした精査はできないわけだ。出してきた見積りを唯一のものとして、というか良くわからないまま、進んでいくんだと思う。
予算の制約はあっても、その制約の中で納得のいく相手と、出来る限り信頼し合って、仕事をお願いしたいし仕事をしてもらいたい。そのためには、こういう関係性と作業は必要だと思う。
山崎さんは3社の見積をカテゴリ毎に横串で並び替え、どの会社は何が高いか安いか、ひいては各社の強みと弱みはどこなのかを一覧表に整理してくれた。
確かに「一番安いところにハイ!」で済ませていい類の話ではないのだということに、改めて気づかされた。
K社は設備類の割引率がいい(安く仕入れられている)が内装工事が高め。ポジティブに考えれば内装の職人さんの腕がいいのではないか。ーーなどというコメントと共に作られたこの表、相当時間かかったんじゃなかろうか。
おかげで素人の僕らでも、改めて見積書を深く理解することができるようになった。
これらの表をもとにZOOMで打ち合わせた結果、K社さんと組むことを決め、次はK社さんの見積をもとに、どう我々の予算まで近づけていくかの減額プランを考えることに。
いよいよ来た、この段階。
減額プランニング!
楽しかった日々は終わってしまった。ただ、怖い。